観測史上最大規模の台風が来ているようですね、NaCです。
幸いにして九州は台風の進路から外れております。
しかし、
あれだけ離れた場所を通るのに、
福岡は今朝から強風に見舞われました。
直撃する地域はいったいどうなるのでしょう・・・
万全な対策で早めの避難を心がけてください。
今回は、
稚魚のエサであるワムシのセットアップについてです。
今日は産卵から9日目。
カクレクマノミの卵 (9日目)
カクレクマノミの卵 (9日目)
今日か明日の夜には孵る頃でしょうか。
○ 稚魚のエサ・ワムシ!
稚魚のエサとしてワムシを購入しました!
以前に稚魚を育ててたときと同様に、
日海センターさんで購入しました。
9日に注文して今日 (12日) に到着しました。
迅速な対応でいいですね。
(※ 福岡まで運送に2日かかる。。。地方民の嘆き)
荷物届いて初めて知ったのですが、
日海センターさんに楽天市場店があったんですね。
2年前はあったんかなぁ。
覚えてないなぁ。(´・ω・`)
とりあえず、
今回購入したのはこちら。
購入したもの
左から、
〇 生ワムシ 700 cc
孵化した直後から1か月目くらいまでの稚魚のエサ。
ちゃんとした名前は「シオミズワムシ」。
ワムシは自分で使う分は自分で育てる。
つまり、
「稚魚を育てる」 = 「ワムシを育てる」
〇 ブラインシュリンプ卵 40 g
孵化後して数週間から1か月くらい経過後からのエサ。
全ての魚たちの万能エサなので育ててて困ることはない。
成長すると見た目少しキモイかも。笑
ちなみに稚魚のエサはブラインシュリンプのベビーなので、
大きく育てたら稚魚は食べれません。
〇 マリンスペシャル栄養強化剤 小
稚魚の成長に必要な栄養をワムシに与えるための栄養強化剤。
稚魚にあげる数時間前にワムシに与える。
地味にめんどくさい作業であった (過去形)。
〇 生淡水産クロレラオメガ (EPA・DHA 入り) 90 cc
シオミズワムシを培養するためのエサ。
生きたクロレラが濃縮されている。
2年半前はEPAもDHAも入っておらず、
ワムシを淡水クロレラで培養後、
エサやり直前に栄養強化剤 (または海水産クロレラ) で栄養を強化していたのですが、
この2年の間に新たに開発された模様。
今ではこの淡水産クロレラだけで稚魚が育つという。。。
いやはや、
何とも便利になりました。
でもどうやって開発したんやろうか?
バイオ理系的な考察は色々あるのですが、
あまり書くと大変なことになるので割愛します。
私は、
以前に育てた時に一通り道具をそろえたので、
今回は細々したものは購入していませんが、
もしこれから稚魚を育てようと思っている方には、
こちら↓をお勧めします。
○ 培養準備と器具
さて、
稚魚を育てるにあたって、
ワムシとブラインシュリンプを培養するのに必要な道具を。
〇 プラケース
最低でもプラケース3個
プラケース × 3個
は必要です。
2個はワムシ用
残りひとつはブラインシュリンプ用
栄養を強化したいならばさらにもう1つ必要
ちなみに、
NaCはプラケースで稚魚を育てるので、
さらにもう1つプラケースが要ります。
合計 5個!!
プラケース 祭りだー!!
(`・ω・´)
・・・
プラケースのサイズは、
ワムシ・ブラインシュリンプ用
210 × 135 × 135 mm (内径: 縦 × 横 × 高さ)
稚魚および栄養強化用
160 × 95 × 85 mm (内径: 縦 × 横 × 高さ)
(サイズは適当に測った目安程度)
を使っています。
で、
ワムシ培養用のプラケースの1つには、
今後の利便性を考えて目盛りを書きました。
プラケースに100 ml単位で目盛り
100 mlずつ水を入れてちまちまと書きました。
この大きさで2000 mlを扱うのがちょうどいいです。
〇 エアーポンプ
エアーポンプは排出口が2つあると便利です。
エアー量が調節できるとなおよし。
〇 エアレーション用のチューブとストーン
あとはエアレーション用のチューブ。
ある程度の長さのもの買っておくと便利。
意外と色々必要だったりします。
ストーンはできれば同じ種類のものがいいです。
種類が異なると、
空気の通り方が違うので
後の空気量の調節がほんの少しだけ面倒になります。
あくまでもほんの少しだけ笑
〇 三又コック
エアーの調節と分岐のため、
三又コックを用意します。
三又コックが大事!!
超重要アイテム: 三又コック
めっちゃ役に立ちます。
〇 ガラスのスポイト
ワムシの数を数えたり、
クロレラの添加に使ったり、
何かと便利です。
ワムシの数のカウントには、
やっぱりThomaの血球計算盤が欲しいところ。
お金が有り余って仕方がなかったら買おう!笑
〇 ワムシネット
必需品。
いわゆるプランクトンネットのこと。
○ 培養のセットアップ
長くなりましたがセットアップに入ります。
まずは
プラケースをちゃんと洗う。笑
そのあと、
購入したワムシを入れます。
シオミズワムシ in プラケース
ちょうど2000 mlありました。
購入伝票の700 ccとはなんぞ・・・?
おほん。。。
気を取り直して。
説明書通りに、
これを20 : 80に分けます。
ワムシの液を20 : 80 に分配
ちなみに、
2000 mlを20 : 80 に分けるので、
400 ml : 1600 mlになります。
説明書はwebでも公開されています。
⇒ ワムシの培養方法 (日海センターのHP)
カクレクマノミの産卵から稚魚の育て方も詳しく載っているので、
このブログ読む必要ないですよね。
・・・
おほん。。。
気を取り直して。
細胞培養において、
細胞密度をコントロールするのが重要です。
昆虫細胞の培養 (※ Sf9の場合) だと、
細胞密度を
5 × 10^5 ~ 5 × 10^6 cells / ml
(1 mlあたり 50,000 ~ 500,000 個)
(10^5は「10の5乗」の意味)
の間でコントロールします。
この密度より小さいと増殖せず、
大きくなると不調になり死滅していきます。
が、
ワムシの場合、
説明書にはどれくらいの密度で培養したらいいか、
書いてません
(´・ω・`)
以前やってた条件はもう忘れました。笑
200 個/ mlを超えると死ぬとは書いてます。
たぶん、
てきとーでいいということだと思うので、
5倍に希釈しました。
※ 5倍希釈
もとの量の5倍になるように溶媒を加えて希釈すること。
今回の場合は、
400 mlの培地に海水を1600 ml加えて、
計2000 ml (400 × 5) にした。閑話休題。
人工海水は、
比重が1.015 ~ 1.019の間と書いています。
比重は1.014でした
てきとーに薄めたら1.014でした。が、
これでいきます。笑
それぞれ2000 mlになるまで希釈
これに生淡水クロレラオメガを投入。
投入にはスポイトを使用しました。
スポイト
スポイトの使用上の注意は、
キレイに使うこと
つまり、
培養液や水槽内の海水にふれたまま、
生淡水クロレラの液につけないこと
コンタミの防止は大事ですね。
次に、
エアーストーンとチューブをセットします。
左: 培養用 右: ストック用
最後にチューブ・三又コック・ポンプを接続。
これらのセッティングをします。
ワムシ・ブライン培養ラック
左上: ワムシ培養用
左下: ワムシストック用
右下: ブラインシュリンプ培養用
あとは、
エアーポンプを動かして、
通気量をコックで調節します。
※ 同じ種類のエアーストーンじゃないと、
調節がちょっと面倒になります。
あくまでもほんのちょっとだけ。笑
○ 培養の流れ
培養の流れや予定を図にしてみました。
培養の流れ
A. 左上でワムシを培養
B. 増えたら左下で保存
(古いワムシは破棄またはエサに)
C. ストックのワムシを栄養強化して稚魚のエサ
(余ったら成魚やブラインシュリンプのエサに)
D. ブラインシュリンプは育てて成魚のエサ。
※ 稚魚用のブラインベビーはペットボトルで増やす予定。
こんな感じで回していきます。
意外とスペースを使いますよね。
○ 次回予告
そろそろ孵化するか?
では~。
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※本日の蛇足※
カクレクマノミのしずさんから、
長いう〇こが・・・
わかりますか?
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